マルチカレンシー口座

海外滞在時 

ー 現地通貨で支払いたい

 

海外のクライアントの支払いを受け取るとき

ー 現地通貨で受け取りたい

 

マルチカレンシー口座は、上記のニーズを満たすことが可能です!

 

銀行でもマルチカレンシー口座はありますが、トランスファーワイズでは50以上の通貨で残高を保管することができ、両替時手数料を払うのみでインターバンクレートで瞬時に両替が可能です。

 

使い方は簡単。残高がある銀行口座またはカードからマルチカレンシー口座に入金し、好きな時に両替をします。両替後いつでも好きな時に現地通貨での支払いや送金が出来ます。また、いくつかの通貨は他人からの支払いや送金を受け取ることが可能です。例えば、アメリカにいる顧客にUSドルのまま支払ってもらうことが出来るわけです。他人の資金を受け取ることが可能な通貨は、USD, EUR, GBP, PLN, AUD, NZD, SGDとなっています(2020年7月時点)

 

デビットカードが発行されている国に住所を持っている方であれば、現地ATMでマルチカレンシー口座残高から引き出しが可能です。もちろん、このカードで買い物をすることもできます。

マルチカレンシー口座に資金を追加する方法

まず、通貨を有効にします(通貨ごとに口座を開設するイメージ)

有効にした通貨は残高の下に表示されます。

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残高の下に追加された通貨を選択すると、資金を追加することが出来ます。金額と入金通貨を選択します。

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過去に本人確認をしていなければ、この後本人確認作業を求められます。日本円を追加する場合は、こちらの記事に記載の内容の作業が必要です。

 

本人確認作業が完了すると、入金方法選択画面となります。表示されるオプションの内、好きな方法を選択します。銀行振り込みを選択すると入金先の銀行口座情報が表示されます。トランスファーワイズが入金を確認した後、残高メニューに金額が反映されます。

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資金追加後はいつでも好きな時に両替や残高からの送金が可能です。両替には時間はかかりません。瞬時に完了します。両替をせずに残高から海外送金することも、両替を済ませておき、両替後に現地通貨間で国内送金をすることも可能です。両替や送金にかかる手数料はこちらで確認できます。

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注)定期的に支払いがある場合、支払い先の通貨が固定されておらず複数ある場合などはマルチカレンシー口座での両替をせず、トランスファーワイズで通常の送金をされることをお勧めします。マルチカレンシー口座は銀行の預金とは違い、利息は付かず、預金保険制度などによる保護対象ではありません。基本的に資産や収益を保管するための商品ではなく、海外への支払いや海外での資金の受け取りなどの決済をスムーズかつ良いレートで行うために必要な残高を置いておくというように使用されるとよいかと思います

 

マルチカレンシー口座を利用できない国について

デビットカードを発行できる国について

 

 

日本円からの送金に必要な本人確認手続きについて

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必要な書類(個人)

  • 顔写真付き身分証明書(日本の住所の記載があること)
  • マイナンバー*1

必要書類(法人)

  • 顔写真付き身分証明書(日本の住所の記載があること)
  • 登記簿謄本(発行6カ月以内)
  • 委任状(取引担当者が代表取締役でない場合)

提出方法(個人)

送金手続きを作成します
送金手続き途中で本人確認画面となります

 

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パソコンで作業する場合は青字のリンク「こちら」をクリックします

スマホで作業する場合はQRコードを読み取ります

 

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表示されているIDの内どれか一つを選択します

以下は運転免許証を選択した場合の画面

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画面上部に4桁のコードが表示されます。これを紙に書き、運転免許証の表面と一緒に撮影します。続行ボタンで撮影が出来ます。次に、運転免許証(顔写真面)を斜めに傾け、厚みが見えるように撮影します。最後に、運転免許証の裏面を撮影します。撮影が完了したら、「3つの写真を撮影しました」をクリックします

 

注)撮影時間が長くなるとエラーが発生し次の画面に進めなくなります。その場合は一度画面を閉じ、一からやり直す必要があります

 

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先ほどと同じ4桁の番号が画面に表示されていることを確認し、 番号と自分の顔を一緒に撮影します。

 

注)番号が変わっている場合は、身分証明書の撮影からやり直す必要があります。画面上で再撮影が可能であれば、一つ前のステップに戻ります。一つ前のステップに戻るとエラーが発生する場合は一度画面を閉じ、一からやり直す必要があります。

 

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表示されている書類の内どれか一つを選択します。日本居住者のマイナンバー提出は必須ですが、海外居住で有効なマイナンバーを持っていない場合は、「現在日本に居住していない」を選択すると、マイナンバーの提出は免除されます。

注)期限のある書類は、有効期限内でないと受け付けてもらえません。マイナンバーIDカードの場合は有効期限が切れていないこと、住民票の場合は6カ月以内であることを確認しましょう

 

以下はマイナンバー通知カードを選択した場合

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マイナンバーはその場で撮影が出来ないため、事前に撮影済みの画像をアップロードします。

 

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本人確認作業は以上で完了です。スマートフォンで本人確認作業をした場合は、デスクトップで「オンラインでの簡単な本人確認」画面に戻り、「スマートフォンで手続きを完了させました」をクリックし、送金手続きの作成を続けます。送金手続きの作成が完了し、送金資金の入金をすると、トランスファーワイスによる審査が開始されます。審査完了後に送金が開始されるため、初回の送金は、着金予想日通りに完了しないことが通常です。

提出方法(法人)

以下の形態の法人の場合、取引の任に当たる個人と法人情報両方の情報を提出する必要があります。個人の情報は、提出方法(個人)で記載した内容の内、マイナンバー以外の情報を撮影します。法人の情報は、登記簿謄本原本コピー(前頁)と委任状のアップロードが求められます。

株式会社、有限会社、合同会社合資会社、合名会社

個人事業主の場合、法人として登録する必要がありますが、登記簿謄本や委任状の提出は不要です。個人と同様、身分証明書とマイナンバーの撮影が求められます。

 

書類以外に報告が必要な情報は、実質的支配者の情報、ウェブサイト、事業内容などです。登記簿謄本だけでは取り扱い商品やサービスの情報が分からないため、事業内容や送金目的が不明瞭である場合は、トランスファーワイズから追加情報の依頼確認を求めらることがあります。事前に出来る限り多くの情報を登録しておきましょう。

 

注)登録できる日本の法人の種類には制限があります。監査法人、医療法人、社団法人、非営利団体、宗教法人などの登録はできません。またこれら法人団体が、個人の名前を使いその組織の運営のために送金をすることはできません。

 

*1:海外居住の場合は非居住者宣言をすることで免除

海外送金 トランスファーワイズがおすすめ

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トランスファーワイズをおすすめする理由

オンラインで登録ができる

Transferwise.comから、メールアドレスとパスワードを登録するだけでアカウントの開設が出来ます(送金をするためにはさらに作業が必要です。詳細は下に記載させていただきます)Stay Homeが叫ばれるようになったご時世、自宅でいつでも登録作業が出来ることは大きな強みと言えるでしょう

 

手数料が分かりやすい

送金画面に手数料が表示されます。送金にかかる手数料全額を公開しており、非常に透明性が高いと言えます

 

送金が早い

送金画面に着金予想日が表示されます。1営業日以内に完了する場合が多く、通貨によっては1時間以内に完了するケースもあるようです

 

ユーザーレビューが高い

ネガティブに書かれやすいレビューですが、世界で最も強力なレビュープラットフォームであるTrustpilotで、86%のユーザーが優良と評価しています(2020年6月末時点)

 

日本語での無料サポートがある

電話がつながりにくい、メールでの問い合わせ中心などの問題はありますが、日本人による日本語によるサポートが受けられるため、何かあった際に安心です 

登録について

 こちらから会員登録をします。メールアドレスとパスワードを入力後、いきなり送金手続き画面となります。すぐに送金をされたい方は良いのですが、そうでない方のために事前に本人確認を済ませておく手段が用意されておりません。本人確認は、初回送金時に行われるため、最初の送金には1-3営業日ほど余計に見ておくべきでしょう。

 

まず、送金金額と通貨を入力し、「送金手続きへ」ボタンをクリックします。

 

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すると、プロフィール登録画面となります。ここでは、個人目的で送金をするのか法人目的でするのかを選択します。その後にご自身のプロフィールまたは法人情報の登録を行います。プロフィールに入力する氏名、生年月日、住所は、後にアップロードする本人確認書類に記載の情報と照合されます。

 

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次に、受取人の登録を行います。自分の口座へ送金する場合は「自分自身」、自分以外の個人に送金する場合は「その他」、個人以外の団体に送金する場合は「法人・慈善事業団体」を選択します。

 

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受取人の銀行口座情報は、送金先の通貨により異なります。詳細はトランスファーワイスのヘルプページで確認するか、会員登録後、こちらの受取人追加メニューで確認できます。例えば、EURの口座に送金する場合、受取名義人のフルネームとIBANと呼ばれる口座番号が必要です。

 

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受取人情報登録後、ようやく本人確認画面となります。日本円から送金をする場合の本人確認手続きは他通貨に比べ複雑であるため、別の記事で詳細を記述しております。

 

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本人確認に必要な情報のアップロードが完了すると、送金内容確認画面となります。「確認して続行」をクリックし、利用規約に同意すると、通貨の変更や金額の訂正は出来なくなります。規約に同意後手続きを訂正したい場合は、送金をキャンセルし、新規作成する必要があります。

 

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最後の作業となるのが、入金です。日本円から送金する場合、銀行振り込みかデビットカードによる入金のどちらかを選択します。銀行振り込みを選択した場合、振込先のトランスファーワイズ名義の銀行口座情報が表示されます。入金が完了すると、本人確認が開始され、本人確認が完了すると送金が開始されます。

 

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(注意)上記画像で、受取先への振込予定日が表示されていますが、初回の手続きでは本人確認は完了していないため、+1~3営業日かかると見ておきましょう。

手数料について

こちらで通貨と金額、入金方法を選択すると、送金にかかる費用の計算が出来ます。この費用には、トランスファーワイズの口座へ銀行振り込みをする際に発生する銀行振り込み手数料は含まれていません。また、受取人の口座が現地通貨建てではない(中国のUSD建て口座へ送金するケースなど)場合、SWIFT送金となるため、別途経由銀行手数料が発生する場合があります*1

送金スピードについて

本人確認が完了しており(日本円から送金する場合は、2回目以降の送金)、受取口座情報に誤りが無ければ、多くの場合1営業日以内に受取口座に入金されます。ホーム画面で送金の状況を確認することが可能です*2

ユーザーレビュー

Transferwiseに対する最新のレビューはこちらで確認できます。

サポート

日本円が絡む送金について問い合わせをされる場合は、日本のカスタマーサポートに問い合わせをすることが便利ですが、海外にお住いの方や電話での問い合わせを希望される方は、日本以外のサポートに問い合わせをしてみましょう。問い合わせはこちら

日本から送金する場合の注意点

資金決済法上の制限により、1回あたりの送金額上限は100万円となっております。同日に複数回送金することは可能ですが、高額を送金する場合、送金を繰り返し行う必要があり、その都度手数料がかかります。高額送金に対する手数料割引や優遇措置はほぼ無いため、手数料をこちらからシュミレーションした上で他社サービスと比較の上、利用することが望ましいでしょう。

まとめ

  • 事前に送金の流れについて理解した上で登録作業を開始しましょう。
  • 本人確認に必要な書類、作業について理解しましょう。
  • 登録したその日に送金が可能な通貨とそうでない通貨があります。日本円からの送金は、初回送金時に必ず本人確認があるため、初回は締め切りが間近に迫っている送金は行わないようにしましょう。
  • 法人として利用する場合には、個人よりも登録の必要な情報が多くなります。トランスファーワイスのヘルプページ*3で要件を理解した上で送金に望みましょう。
  • 手数料*4のシュミレーションをしましょう。
  • 送金相手の口座がどの国の銀行に存在し、どの通貨建ての口座であるか確認しましょう。SWIFT BICコードでは送金が出来ない場合があります。トランスファーワイスのヘルプページ*5でその通貨の送金に必要な情報を確認しましょう。